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石匠風間ブログ

深谷から箴言

 
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『サラバ!』西加奈子

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内容(「BOOK」データベースより)
1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに―。



相変わらずの西加奈子、良くも悪くも西加奈子、と上巻の途中で思いました。
どことなくグロテスクで流れるように進む文章、読みやすくはあるのだけど変なものが織り交ざってるような。

でも下巻に入り徐々に盛り上がっていくと主人公に感情移入し、結果面白く様々な刺激を受け読み終えました。
主人公のダメ人間っぷりは共感する所も多く、自分の歩んできた生き様と対比させてたりしてそれが楽しかったのかな。

このような比較的長い物語は途中ダラダラとした進行に辟易する部分もあるのだけど、そういうの含めて人生ドラマだろうからね。
実人生もダラダラした時期はあるものだしそこと盛り上がりとが相まってじわじわとした感動を呼ぶのかもしれない。

そうですラストの盛り上がりは意外にも涙ぐむほどの部分もありました。
こうして小説に自分を投影し、小説ほど劇的ではないにせよ地味でも大事な自分の人生の悲喜を想起して泣くのです。
そのために物語はあるのだとカズオ・イシグロも言ってましたNHKで。

ところでイランやエジプトなど普段想像もできない文化圏での生活ってそれ自体グロテスクなのだろうなとも思いました。
話で読んでるぶんには楽しいけど、あまり経験したくはないなあ。

あと、女性作家の書く男の子ってどうしてもゲイの臭いを纏わらせずにはいられないのかな、とも感じました。
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