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石匠風間ブログ

深谷から箴言

 
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『すばらしい新世界』オルダス・ハクスリー

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内容(「BOOK」データベースより)
西暦2540年。人間の工場生産と条件付け教育、フリーセックスの奨励、快楽薬の配給によって、人類は不満と無縁の安定社会を築いていた。だが、時代の異端児たちと未開社会から来たジョンは、世界に疑問を抱き始め…驚くべき洞察力で描かれた、ディストピア小説の決定版!



ディストピア小説の名著だというので書店で衝動買い。
のっけから理屈っぽい科学の説明が続き、それが逆に心地良いのはSFマニアに染まってきてるのかな。

驚いたのは本作1932年の発表!おいおいアポロも月に行ってない時代のSFかい。それでこの水準、恐るべき想像力。

生きていく上で起こりうる諸々の問題を元からシャットアウト、あるいは不安要素を根こそぎ無くしてしまうとしたらこういう社会になるのでしょう。それを素晴らしい世界と思うのも面白みのない世界と嫌うのもどちらも自然な反応な気がします。

未開人のジョンは不自然な間違った世の中であると抵抗するのですが、考えてみると現時点の現実社会でも未開人が高度文明化された都会に住まわされたら同様な反応を示すのかも。つまりこれはすでに現実に起こりうること。

人類は文明を進化させることで、より便利により生きやすい社会を目指しており、それ自体自然な流れ、殆どの人は抗わないしそういう意味ではこの本の内容は半ば実現しているという見方もできそうです。

それを「不幸なこと」と言ってもナンセンスなのだろうし、科学を発展させ便利を追求するってのは人類の存在意義となっている以上止め用がないし。

もうすでに自動運転車は普及を目前にしている、家事など手作業は様々大きく自動化されこのまま突き進むと人間の存在ってどんどん重みをなくしていくような気がします。

そんなこんなをつらつらと考えるそのきっかけになったとしたら有意義な読書でした。
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