石匠風間ブログ

深谷から箴言

 
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玉オケ スプリングコンサート

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娘の所属する玉川大学のオーケストラを観てきました。

1.フィガロの結婚序曲
2.となりのトトロ メドレー
3.ベートーヴェン交響曲第5番 運命

素人にやさしく楽しめる選曲でした。
相変わらず弦楽器がきれいな音を奏でてました、腕前なのか会場の音響なのかすごく響きが綺麗なんだよなあ。

弦楽器は基本大勢で同じフレーズを弾くので多少のミスはわかりづらいのですが、その点管楽器って常にソロ演奏なので目立ちます。人間だからミスはゼロにはできないなかで吹いてるのだと思うと度胸あるなと。

あと、前側の席に座ったからかチェロの音がよぉーく聴こえて満足でした。
特にベートーヴェンはチェロが美味しいところ担当しがちなのでありがたかった。

素人クラシックファンとしては第5交響曲はわかりやすくて大好きなので、今回細部までよく聴こえて申し分のない演奏でした。
多少のミスがあっても気にならない名曲ですな。

200年以上も前に作られた曲をずっと演奏し続けるって考えてみたら凄いことです。

『ネアンデルタール』ジョン・ダーントン

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内容(「BOOK」データベースより)
はるか昔、まだ氷河が時折地球上を覆っていた時代、新しい人類が誕生した。彼らの化石骨は、1856年8月、ドイツのデュッセルドルフ・ネアンデルの渓谷ではじめて発見されたため、こう名づけられた―ネアンデルタール。彼らは、約3万年前までの間、ユーラシア大陸の西部で繁栄をつづけ、そして西端のイベリア半島周辺で絶滅したと考えられていたのだが…。



これは面白い!知的好奇心を満足させてくれます。
ちなみに冒険小説です、いわゆる古生物学に準じたフィクションってところ。
借りて読んだので知らなかったけど、これ20年も前の本なのですよ。

だからこの20年で発掘や研究が進み、現時点での定説とは違う部分もあるのですが、そういうのを看過すればエンターテイメントとして読み応えあります。
多少SFチックな味付けもしてあるし。

ハリウッドでの映画化も企画されたようですがポシャったのかな?

物語は古生物学者2人がネパールの未踏の山奥でネアンデルタール人集落を見つけて、彼らの騒乱に巻き込まれていく、みたいな。

そもそも数万年前まで化石で確認されているネアンデルタール人がどうして滅びたか、どのような人種だったか、我々ホモ・サピエンスとの関わりは?など、幾多の謎をフィクションの形で解釈した本です。

危機一髪な冒険譚がいかにもハリウッド的ではありますが、またぎりぎりのクライマックスの末の大団円も2時間の映画にうってつけな感もありますが、細かい設定は古生物学の学識にのっとって肉付けされてるので説得力があります。

この話が書かれた20年前には「ホモ・サピエンスとの戦いで滅びた」説と「我々と融合した」説が説かれていましたが、その後我々の遺伝子に彼らのものが含まれていることが判明、つまり交配によって2つの主が融合していったという所に定説は落ち着きました。

ちなみにネアンデルタール人はヨーロッパやアジアで確認されているがアフリカでは見つかってないそうで、つまり白人と黄色人にそのDNAが受け継がれたということなのでしょうか。となると黒人=ニグロイドは純血種ということか?

一冊の小説から様々に想像は広がるわけです。

桜を見る会

先日4/15(土)に新宿御苑にて開催された「桜を見る会」に行ってきました。特殊なコネを駆使してのことです。
新宿御苑初めて入ったけど、それはまあ見事な庭園ですこと。

「桜を見る会」とは?
「桜を見る会」とは歴代首相が主催してきた行事。東京・新宿御苑に文化・芸能、スポーツ界等の代表者などを招待し、桜を愛でるイベントです。歴代首相が主催する桜を見る会は今年で60回目だそうです。



新宿御苑駅に朝8時に着いた時点で激混み状態!やっとこさ御苑に入場しても人だらけ。
主催者は
桜を見る会_170416_0045安部首相です。声はよく聞こえたけど見た目は豆粒でした。

そして
桜を見る会_170416_0056かなり荒い画像ですが、真ん中辺りにIKKOとか吉田鋼太郎とか梅宮アンナとかわかりますか?俳優だのお笑い芸人だのスポーツ選手だの、脈絡なくたくさんいました。

S__5652500.jpg桜を見る会_170416_0066桜を見る会_170416_0072桜を見る会_170416_0069桜を見る会_170416_0074

と、こんな具合に芸能人がわんさかいました、どういう基準で呼ばれてるのか不思議な取り合わせでしたが。
そしてすでにぼくは有名人を以前ほど認識してない、若手俳優とか結構知らないことが露呈しました!テレビ見なけりゃ当然ですが。ももクロは衣装でかろうじてわかるが、だれ、千葉雄大って?
S__5652488.jpgサンドイッチマンの伊達さんと並んで撮影するテラ先生、この1枚はうらやましいな。

午前中には有名人は去り、仲間して銀座へ移動、真っ昼間から宴会をし、ゴージャスな一日となりました。
桜を見る会_170416_0078銀座ライオンにて。

いやしかし5時半起きからの高崎線と人間の洪水はくたびれた。

どこでも寝れる人はイイねw
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隠れた名作シリーズ

突然古いCDを引っ張りだして無闇に感動してるオッサンですw
youtubeにはなんでもあるんだなあ、これじゃCD売れないよ。


ギターの(心の)師匠は中学生の時から何人かいるけれど、この人ヌーノ・ベッテンコートは50を過ぎた今もしっくりと感動できる偉大な人です。ちなみにぼくと同い年です。

ヌーノ・ベッテンコートといえば90年代にEXTREMEというHRバンドでギタリストとして高評価を受け、つまりハードロックの人という印象が世間的には強いだろうけれど、ソロ活動(一応上記もモーニングウィドウズというバンド名義だが実質ソロみたいなもの)を始めてからはあまりギターキッズ向けの派手系リフは抑え目で、世間評ではイマイチなポジションに落ち着いた感もあります。

でも大ヒットはないものの独特なリズム感とジャジーなコード進行でいわば「大人のロック」を作っているのです。

で、なんで今さら10数年前のアルバムを採り上げたかというと、ぼくが30代で聴いてたのといささか印象が違って聞こえたからです。良い意味で違うんです。

控えめのギターと言いましたが、要所要所に超絶技巧は披露されており、以前はそこを目的に聴いてたかな、それが今は楽曲トータルで「これ、普通にいいじゃん!」って遅まきながら気付いたのでした。
ギターとベース、ドラム、ボーカルというほぼ最小単位のバンド構成でシンプルで目一杯訴えてくる!思わずギター手にしましたよ、久しぶりに!超絶技巧は弾けないけどねw

上記の「ファーニッシュド・ソウルズ・フォー・レント」ってアルバムはすでに過去の遺物でしょう。2000年に発表されてるから。
でも、これはまったくもって経年劣化してないのでもうちょっと評価されてもいいんじゃないか?このまま忘れ去られていいのか?と、そんなわけで記事にしました。

すみません、大人のロックと書いたけど今聞いてみたら結構うるさいねwまあギター中心だとこうなっちゃうのは仕方ない。
でも、うまく言えないんだけどメロディーの展開とか、そういう端々がかっちょいいんですわ。
他のアルバムもいいのですけどこれが一番一般受けがいいかなというチョイスです。

『リバース』湊かなえ

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内容(「BOOK」データベースより)
深瀬和久は平凡を絵に描いたようなサラリーマンで、趣味らしいことといえばコーヒーを飲むことだった。その縁で、越智美穂子という彼女もできてようやく自分の人生にも彩りが添えられる。と思った矢先、謎の告発文が彼女に送りつけられた。そこにはたった一行、『深瀬和久は人殺しだ』と書かれていた。深瀬を問い詰める美穂子。深瀬は懊悩する。ついに“あのこと”を話す時がきてしまったのか、と。


そして「イヤミスの女王」湊かなえを久しぶりに。

イヤミスとは「嫌な気持ちにさせるミステリ」の通称で、まさしくその通りな作家。ぼくは見てないけど色々テレビドラマになってるんでしょ?この人の作品。今回もタイムリーにドラマスタート直前でした。

結論先言えば、まあ純粋に娯楽として楽しめるレベルではあります。最後にズドンと落としてくれる「イヤミス」技法も含めて高い技量がうかがえます。

ただ、この人の文章、どうも読みづらいんだよな。なんだろ、やけに引っかかりがあってスルスルと薦められないのがストレスフル。倒置法とか主語なし文とかテクニックのつもりなのかやたら多いせいかな。

まあそこは良いとして。
ミステリだから少々現実的にはあり得ない展開も許すとして、この主人公のイライラさせるようなネガティブな性格とその描写を何とかして欲しいところ。

いや、ぼく自身ネガティブなのだけど、それでもこういうふうには思わんだろ?って箇所が多すぎて、そうなると共感できないんですよ。共感できないと読書ってうまく頭に入らないので疲れるのですよ。

文章が読みづらいというのは難しい文章ではないです、むしろ簡単で短時間で読了できます。もっと文の意味的な部分で受け付けづらい、ぼくだけかもしれないけど。

しかし、今回は最後の1ページで大曇天返しなわけで、そこはすごいです。さすがの腕力!
文句ばかり言ったけど、娯楽として十分に読み応えありますから。

Yu-Zoくんの孫

そういえば書こうと思って忘れてたことに盟友Yu-Zoくんに孫が誕生したことがありました。元気な男の子です。

ほぼ自分と同じ世代の者に孫ができる・・・!
なんつーか、わりかしショッキングでした。

アラフィフってもうそんな立場なんすかね~。初老って言われても仕方ないね。

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早速見せてもらって抱っこしたら、かわいいのなんの。
まだ生後1週間くらいだったのに可愛かったということは、現在(4ヶ月くらいかな)超かわいいんだろうなあ。

年を経るにつれ赤ちゃんが可愛くなるってのはなぜなんだろう?生物として必然の生理現象なのだろうか。

おもちゃのようにチッチャな指とかむっちりした足とかね、もうたまんないっすwお相撲さんのミニチュアみたいな造りが愛くるしくて。
40過ぎて大相撲が好きになったのはもしやこういう所に由来があるのか?

こうして「かわいいもの」に以前より心惹かれ「かっこいいもの」にさほど惹かれなくなるというのは、世の中の老人の一員としてあるべき姿、望まれる姿なのかもしれません。

かっこいいとか輝かしいとか、そういうのは若いものに任せて、我々はもっと深みのあるしぶい感性を磨くことにしましょう。

しかし、老眼が進みおしっこのキレが悪くなり、って身体の老化はやっかいですね。

この子が成人する20年後は果たしてどんな世の中になっているのだろう。
文字通り、未来を抱いて行く末を憂う老人でした。

『王とサーカス』米澤穂信

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内容(「BOOK」データベースより)
2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり…。「この男は、わたしのために殺されたのか?あるいは―」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?『さよなら妖精』の出来事から十年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生をも左右するような大事件に遭遇する。2001年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクションにして米澤ミステリの記念碑的傑作!


続けて米澤穂信読んでみました。

これは表向きミステリの体裁を持ちながら、実際に起きたネパールの王宮事件を下敷きにしてジャーナリズム論を展開しているという重たいものです。

そう、なんせ重たいw
そのミステリの部分と報道論を切り離して扱うこともでき、そういう楽しみ方はあるでしょう、純粋な謎解きとしてはネパールという異文化の舞台が独特の効果を醸し出してるか。

ただ、主人公大刀洗万智(たちあらいまち)が報道人はどうあるべきか?に少なからず心を悩ませ、肯定したり否定したりを繰り返すその姿は、情報に溢れもはや制御不能となった我々現代人そのものの懊悩する姿のように移りました。

日々消費される様々な情報。身近なものから国際問題まで我々は情報を字面であるいはワンショットで理解したかのごとく錯覚し、しかも次々訪れる別の情報に押し出され短時間で費やされ忘却していくわけです。森友学園もしばらくすると忘却の彼方でしょうね。

それを操るジャーナリストとしては真摯に仕事に向き合っているなら本書のように少なからず悩むでしょう、というかこれくらいは考えて欲しいな、といったところです。
「これくらい」と言ったのは、本格的な報道論には程遠い表層的問題提起だろうからそう表現しました。

というわけで軽いものではないけれど、時間が許すなら読んでほしいなと思いました。主人公の女性ジャーナリスト=大刀洗万智が男前でかっこいいです。お薦めです。

ドラマ「カルテット」

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久しぶりに面白いドラマでした。「半沢直樹」以来かな。
といっても半分くらいしか見れなかったのだけど、それでも面白いと言い切れるのはストーリーではなく漂う雰囲気とかキャラクターとか道具立てとか、そういう副次的な刺激に負うところ。

松たか子はじめ、キャスティングも最高だったし、なんというか伏線を回収しない感がとてもよい!説明不足が逆に世界を広げるような小説本を読んでるような気分。

もちろん弦楽四重奏という状況は個人的に気に入らないはずもないのだけど、それ以上に脚本演出がすばらしかった。

番宣でラブストーリーって強調してたけど全然そんなことはなく、いやそれなりに要素はあるものの恋愛の展開を追いかけず結論を出したりせず、そもそもラブストーリーだったら見ないですよぼくは。

主題歌がまた抜群だった。誰がどう聞いても椎名林檎だなとわかるような曲で、エンディングにこれが流れるとピリッとしまるんですよ~。

全体を通して楽器演奏者がダメ人間かのような印象が残ったが、演奏者の末席に身をおくものとしてそれは否定できないなwありとキリギリスなら絶対キリギリスだし。

あ、結局そのキリギリスであることを肯定するような内容が心地よかったのかな。キリギリスで何が悪いんだ?的な流れの中で、才能なく売れることもない4人の若者が開き直って将来など考えもせず今この瞬間、音を楽しむって、なんとも退廃的なにおいのするドラマでした。

続編を望む声が多いようだけど、それはダメでしょ、やぶへびになるっしょ。
芸術は"今”しかないのです。「退廃」は瞬間に輝くのみです。

『満願』米澤穂信

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内容(「BOOK」データベースより)
人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは―。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、フリーライターなどが遭遇する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジックで魅せる、ミステリ短篇集の新たな傑作誕生。



話題になっていたんで読んでみました。

この著者、どこかで聞いた名前だなと思ったら『インシテミル』か。あれはちょっとしんどかったかな、本格ミステリではあったけどさほどには感動も薄く、というか殆ど内容忘れてしまったか。

今回はどうかというと、これがなかなか面白い!

それぞれの話が独特の味があって人間が描かれていて、大掛かりではないけれどひねった展開が興味深いです。

もちろん「そんなわけあるまいに」というミステリ特有の無理クリな設定も感じる部分ありますが、そこはミステリの世界、看過します。

この現実に則したリアルな部分と突飛な部分、そのバランスが面白さを決めるのかな。読み終わった後、ジワァっと心に広がるなんとも言えない心持ち。

正直派手さには欠けるでしょう。
大きな感動があるわけではないけれど、こういう本は本棚のわかり易い場所に置いといて手持ち無沙汰なときにふと手を伸ばす、なんていう状況にぴったりな本です。

無伴奏チェロ組曲4番プレリュード

ここ最近良く聴いているのがこの「無伴奏チェロ組曲」の4番プレリュード。

有名な1番プレリュードとはだいぶ趣が違います。当初なんとも思わなかったのだけれど、自ら弾いてみたりしてるうちに段々ハマってきました。
このメロディが頭から離れません、布団に入っても特に考えようとしてないのにこのフレーズがずっと頭の中で鳴ってるんですw
特に後半のディミニッシュな響き。まるでなにかの魔法のように感覚が囚われてしまって、何度も何度もリピートされてしまいます。

思えばこの「無伴奏チェロ組曲」というのは不思議な組曲です。全部で36曲あるのですが、無伴奏だからチェロの音だけ。それなのに繰り返し弾いたり聴いたりし続けてはや4年、全然飽きないのはぼくが特殊だからか?

ギターやピアノのように主旋律と伴奏を一緒に弾いたり様々な音を組み合わせたりするのにはかなりの制限があるチェロという楽器で、つまり極めて単純な造りの曲のどこにそのような魅力があるのか?自分でもよくわからないのです。

そりゃ単音の響きって意味では魅力あるのだけど、それにしてもすごい・・・

トッププロが何度もレコーディングしてライフワークにしているのもそこら辺の理由なのか。
作ったバッハ当人はちょいと練習曲ッて感じでつくったようなのに数百年経っても世界中で弾かれるというのは予想外でしょう。

ちなみにこの曲はバッハの直筆譜は見つかっておらず奥様の練習帳に練習曲の一部として書かれていたとか。なので実は奥様=アンナ・マクダレーナ・バッハが真の作曲者じゃないか説もあって、謎多き名曲なんです。
そしてチェロの曲であるかも議論の的で、チェロを使用するとはどこにもかかれてないそうです。

真相解明は難しいだろうけど、心を揺るがす稀代の名曲なのは確かなので細かいことはこの際気にしませんが。
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