よしろコラム〜石匠風間ブログ

深谷から箴言

素朴な疑問シリーズ

ぼくの仕事場は墓場なので蚊に刺される。やつら、もう否応なく徹底的に刺す。先日はほんの数分に5〜6箇所刺された。しかもほぼ同じ箇所を刺したものだから異様な膨れ方をして痒さもハンパない。

そんな折ふと積年の疑問を思い出したわけだ。それはつまり
「人が踏み入らないような場所で刺す蚊は、普段人が来ないのに生活に困らないのか?」
ってこと。

あまりに瑣末な疑問なので今まで調べようという気も起きなかった。いい機会だから調べてみたら。

「通常の餌は植物の蜜や果汁などの糖分を含む液体」

なのだそうで。へえ〜、そうなんだ、だったら常に植物から食して欲しい。ところが

「メスは卵を発達させるために必要なタンパク質を得るために吸血する。吸血の対象はヒトを含む哺乳類や鳥類だが、爬虫類・両生類・魚類から吸血する種類もある。オスはメスと違い、血を吸うことはない」

のだって。

“積年の疑問”3分足らずで解決(笑)ネットはすごいね。
ところで、痒みについての考察も出ていた。

「吸血を容易にする生理活性物質を含む唾液を注入した後に吸血に入る。この唾液が、人体にアレルギー反応を引き起こし、その結果として血管拡張などにより痒みを生ずる」

さらに

「唾液は本来、吸引した血とともに蚊の体内に戻される。血液を吸引し終われば、刺された箇所の痒みはさほど感じることはない」

え?そんなことないでしょ。知らず知らず刺されても痒みによって刺されたことがわかるじゃないか。
そして

「蚊を叩き落す際、上から潰すと唾液が体内へ流れ込むため、指で弾き飛ばすと、痒みを抑えることができる」

う〜ん・・・にわかに信じがたい。
というか、絶対でまかせだと思う。どなたか身をもって実験してみてください。

福田首相の辞任

辞任会見の「あなたとは違うんです」というせりふがネット上で流行ってるらしい、どうでもいいが。

正直言うとわけわかんないのだけど、まあぼくも世間並に驚いた。
マスコミの反応、ブログでの意見など諸々見てきたけど、おおよそ批判的意見が多い。無理もない、ちょっと唐突過ぎる。安倍前首相と同様に見る向きもあるが、だいぶ違うんじゃないかと思う。

安倍さんの場合は参院選の大敗を経て退くだろうという予想を裏切って続け、変なタイミングで辞めたので叩かれた。福田さんは国政選やらずに辞めたのだから。前に安倍さんのことを書いたように、政治家としての真の実績はまだわからない、もしかしたらものすごく地味に将来につながる偉業を行ってたかもしれない、ちょっと無茶か。

同情する意見ではあの低支持率では無理もない的なニュアンスが多かったが、支持率って、テレビの視聴率じゃあるまいし、国民の人気が進退を決めるのなら長嶋茂雄やビートたけしがやればいいのかって話だ。日本国のトップたる人間には「どんなに人気が落ちても己の信じる道を突き進む」くらいの気概を持ってて欲しい。

ああ、あと二世議員というのも批判の的になってたな。安部さんも福田さんも次期候補の麻生さんも親か祖父が議員ってことで「二世はひ弱だ」と貶されている。
そういう批判について確かに一理あるかもしれない、だけれどもこの世襲システムって良くも悪くも日本っぽいものでこれを支えてるのは実は国民なのだから、仕方ないのじゃないかくらいに思っている。少なくとも良い面もなくはないしまるっきり否定する気はなれないな。

それにしてもこんな辞め方をした福田さん、72歳で国会議員は辞めないというのはいかがなものかな?往生際が悪くないか?

ぼくの音楽嗜好

いやいや、手違いからホームページが消滅してしまってまいった。このブログ草稿が3つくらいなくなってしまったらブログの更新も面倒になって。一度書いたものをまた書き直すのはイヤなんだけど、気を取り直して。

復活したEXTREME(エクストリーム)の13年ぶりの新譜を聞いて書きたくてたまらなくなった(EXTREMEについては検索してもらえば多々記事があります)。ぼくと同世代の彼らの奏でる曲は相変わらずのこてこてハードロック、40超えても変わらない。

高校生の頃ビートルズやツェッペリン、ヴァンヘイレン、KISSなどをともに好む友達と話していて「大人になるとロックなんて聴かないらしいよ、騒音にしか聞こえなくなるとか。みんなクラシックやジャズに鞍替えするそうだ」という話を聞いた。ふ〜んそんなものか、と妙な寂寥感を味わったことを記憶している。

しかし現実はどうだ?ぼくは41歳になっても変わらずZeppelinやVanHalenを楽しんでいるじゃないか。ジャズやクラシックも多少聞くようにはなった、けれどそれは別腹だ。単純でノイジーな世界を未だに楽しめるのはぼくが幼いからか、いやそうではあるまい。ミック・ジャガーなんて60を過ぎてもスタイルを変えずにバリバリにロックしているのだ。

ところでこのEXTREMEの13年ぶりの復活はさほど大ニュースではない、何故ならレッドツェッペリンやポリスやEW&Fなどの大御所が軒並み復活しているから。なんで今更な古臭い音楽がもてはやされるのか?きっと今の音楽シーンが新しさを求めるあまりある種の袋小路に嵌ってしまったのではないか。

ぼく個人の主観で言わせてもらうと昨今の全米ヒットチャートがつまらない。トップ10の半分くらいがヒップホップ、特にあのラップというのがぼくには理解できない。だってリズムに乗せてしゃべってるだけじゃん、ぶっちゃけ。しかもそれを真似る日本人アーティスト!これがもう・・・これ以上言うのはやめておこう。まあファッションとしての音楽なのだろうからそもそも音楽性を云々しても詮無きことか。

けれどきっとぼくと同じように思う人が多いから往年のアーティストが復活したりもてはやされたりするのじゃないかな。

パパさん会納涼祭

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先週の土曜日に西小学校校庭でパパさん会による納涼祭を開催した。
雨予報の中どれだけ人が集まるか不安も多かったが始まってみたら大賑わい!夕方4時から初めて6時前には出店の食材がきれいになくなってしまった。(やきそば・フランクフルト・やきとりなど)
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例年夏休みの最後に親子キャンプを行っていて、その感覚でいたら大間違い、予想外の盛況ぶりだった。納涼祭は各自治会でも開かれているからめずらしくもない、と考えていたのだけど、おそらく自治会という枠をはずした開催は時代にマッチしたのかもしれない。
また、教室(音楽室)を使ったお化け屋敷などはこどもにとって魅力だったのかも。

来年はもっと仕入れを増やそうと意見が出た。けれど今年だって途中で追加買出しをすればよいだけのこと、それが出来なかったのはメンバー不足がある。設営メンバーおよそ20人でてんてこ舞いだったから、写真もぼくが携帯で写したこの2枚のみだし。
元々子供たちにお店を手伝わせようという企画があったのだけど忙しすぎて対応できず。

つまり最も重要な課題はメンバー拡充なのだけど、これが一番難しそうだ。

*お知らせ=石匠風間のHPが開けなくなってます、ちょっとしたシステム上のミスがありURLの変更をしなくてはならないので、しばらくお待ちください。

重く深い言葉

東京での将棋の話を続ける。
そのイベントが終わったあと近くの居酒屋で軽い打ち上げが催された。翔風館の館長のお話を聞いてすごく心に残ったので紹介したいと思った。

「将棋ってのは努力しただけ強くなるかっていうとそうでもない、成長が目に見えない、なかなか結果にならない。かといって努力しなけりゃどんどん弱くなる。」


この言葉を聞いて、なんか深い谷底に蹴り落とされたような、あるいはガン告知を受けたような気分になった。なんてひどい遊戯だろう!たかがボードゲームなのに、ちょっと奥深すぎ!

でも考えてみればあたりまえだ。
それだけの奥行きがあるからこそいにしえの時代から指し続けられているのだろう。羽生をして「5%も理解できない」と言わしめる究極の仮想宇宙。
なにやら恐さと魅力を一度に感じた。

それと中原名人(当時)の話で、上達法について語ったこと。級位者ならこれ初段ならこれというふうに的確に示して4段ならどうかとの質問に

「はたしてそこまで行くことが幸せなのか?と思います」


これも将棋の恐ろしさを垣間見られる言葉だ。上に行けば行くほど日常からかけ離れた思考域に入る。そこではもうすでにゲームを楽しむような感覚はないのだろう。タイトル戦の終わった後の精根尽き果てたような棋士の顔を見るとわかる気がする。
その日の夜はこれらの言葉が頭から離れずなかなか寝付けなかった。

そんな折、トップアマチュア棋士が殺人未遂で逮捕されたニュースを見た。アマ大会の県代表に何度も勝ち上がった経歴を持ちプロ棋士との交流もあったようだ。彼のブログが今でも公開されていて読んでみた。ちょっと常軌を逸したストーカー的内容でそんじょそこらのホラーよりも恐ろしかった。
別に将棋が原因で犯罪者になったわけもなく彼個人の資質の問題ではある、けれどその資質は将棋を突き詰めたところにある狂気の世界を連想させる。

なんか将棋を誤解されそうなことを書いてしまったが、そんな輩ばかりでないことを強調したい。翔風館の若い連中はとても明るくてみな立派な社会人だったし。

佐藤天彦四段

TS380138.jpg(佐藤4段とせがれ)
日曜日に東京で将棋を指してきた。このブログがきっかけで知り合ったかたに誘われてヘボなのも顧みずのこのこ出かけていった。本当は前もって予定があったのでお断りするつもりだったが、予定を無理クリ変更してでも行きたくなる理由があった。

プロ将棋棋士がゲストで来る、そして指導してもらえるというのだ。せがれに話したら「ぜひ行きたい!」ってんで、まあ要するにミーハーなんだな。

考えてみたらネット上で知り合いになって現実に会うのは初めての経験で、ちょっと緊張した、これからの時代はめずらしくないことなのだろう。その会場は翔風館といって軽く調べてみたらなかなかの名門らしい。東京とは言っても集まる人の半数以上老人なのだろうと想像してたらとんでもない、若い人ばっかりだった。若いだけでなくめちゃくちゃ強い人ばかり。5局くらい指したかな、まったく勝負にならなかった。

いやまあ、勝負にならないことはどこでも同じなのでいいんだけど。
そしてプロ棋士=佐藤天彦四段。確か去年あたりにプロになったばかりじゃないかな、二十歳そこそこだと思う。渡辺竜王のブログでよく名前が出るので勝手に親近感を持っていた。
2枚落ちで指導いただいた。写真でわかるとおり3面指しで、佐藤四段は休みなしでずっと指していた。ぼくの結果は序盤で飛車を取られひどい有様だった。
2月に松尾7段に指してもらったときよりも明らかに不出来だった。もう指導というレベルではなかった。

ぼくよりもむしろせがれのほうが収穫が大きかったようで、なにやらいろいろ教わったと喜んでいた。ぼく自身はもちろん将棋の腕前も上げたいが、なんとなくプロ棋士に会えたことの方が収穫に感じている、モチベーションが違うのだ。もう41だし強くなるったって知れてるからね。自分のペースでのんびり楽しむことがベストだろう。
と、いつもどおり負け惜しみで終わるのもうんざりしてきたw

またプロが来るときは声をかけてくれるそうだ、そしてどんなにボコボコにされようとぼくは行くつもりだ。なんとけなげな子だろう、われながら。

あの人は今

一時期テレビにでまくっていた大槻教授はどうしたのかな、と調べたら
大槻義彦のページ
相変わらず元気に活動していた(笑)
現在は江原啓之を激しく攻撃している。ehara_1.jpg
その他にも江原信者と呼ばれる各種著名人にも矛先を向け以前と変わらぬ激しい舌鋒を披露している。
この帯の「オーラの泉に私を呼べ!」ってのが妙に受けてしまった。

大槻教授のあの誰にでも立ち向かっていく蛮勇?にすごく惹かれる。あれだけ喧嘩してるとかなり損な人生送ってきただろうに。ぼくもそうだけど物分りの良いずるい大人ばかりの世の中ではとても魅力的に写る。上記のブログも歯に衣着せぬ発言が気持ちよい、手本としなくてはならないのだろうけど、臆病者なのでなかなか。

ちなみに江原についてぼく自身は出演番組を見たことないし見たいとも思わないなかで、好きとか嫌いとか以前にまったく興味がない。信じることで幸せを感じる人がいるならまあいいんじゃない、って思ってたが、大槻教授によると実害を被っている人もいるらしいのでそうなると細木某と同じで看過できないな。

大槻教授がオーラの泉出てくんないかなぁ。

『崖の上のポニョ』

子供と約束してたので、連れ立って見てきた。正直言うとそんなに興味はなかったが、子供が見る映画としてNARUTOやポケモンに比べればはるかにマシだろうから。

で、結論から言うと、ん〜まあ・・・いいんじゃない、みたいな感想。といってもやっぱ面白いんだけど、今までのと比べるとねえ。

今回はとなりのトトロっぽく童話路線で、対象をはっきりこどもに絞っていたのだろう。
ただ、前回の『ハウル〜』同様多少ストレスも感じた。子供向けだからなのか説明が少ないので、わからない、いや、はっきり矛盾も感じる部分があったな。

でも、全体に宮崎駿のずば抜けた構想・映像センスは感じ取れた。アニメ界においてそこのところは追随を許さないのだろう。
ま、本で言えば絵本みたいなものだから、大人がいかに論評しても無意味なのかも。そして見終わったうちの子供たちに「面白かった」と言わせてしまった以上、もう議論の余地はないな。

人権教育実践報告会

ちょっと前に文句言ったPTAのこの行事、行くもんかと思ってたら行かないと事務局の先生が困るらしいので仕方なく行ってきた。まあ参加して初めて批判も出来ると考えればよいかと。

参加した以上はしっかり聞いてこようと思ってたし意に反してすばらしい会だったらうれしい誤算だ。なのに、あまりにつまらなくて寝てしまった。もうずっと前から世間で言われてることの反復、何の進歩もない、発表者も卒なくこなそうという意図がみえみえのおざなりな会だ。教育委員会は何のつもりでこんな会を毎年行っているのか?それこそ日教組の絡みか?

ここにわざわざ書いたのは資料の中で気になる部分があったから。
原文のまま紹介すると

人権意識を高める授業の実践
江戸幕府は身分制度の中での農民の取り締まり、さらに農民の不満を抑えるため身分上厳しく差別された人々を置く分裂支配など厳しい政策を行い、支配体制を強化していった。云々


なんだか日本語表現としても破綻しているが、問題は「差別」とか「身分制度」に対する過度な反応がもたらした江戸時代へのひどい偏見!
もし士農工商を西洋の黒人差別などと同等に考えているなら大きな間違いだ。身分制度を正しいとは言わない、けれどそこにはある種の秩序があったのも事実。武士が威張ってたのは確かだが、威張る者の負う責務をしっかり背負って社会の模範たらんと教えるのが武士道だ。

ひとえにテレビ(時代劇)の影響はでかいなと思う。テレビに出るような悪代官もゼロではないにせよ稀な例だと思う。なにせ実際は農民に嫌われて一揆でも起こされたら困るのは藩側、下手するとお国取り潰しになるのだ。だから国(藩)の勝手係(会計)は農民の生計に対して細心の注意を払っていたらしい。

イメージとして農民が必死に作った米を召し上げてしまう武士の姿ってあると思う。けれど武士など当時の日本に5%しかいなかった。対して農民は90%!農民の食べる分を召し上げて海外輸出して儲けるなら別だけど(スターリンがやっていた)、当時は鎖国中、多くの農作物は農民が食べていたとしか物理的に説明が付かない。

何度も言うけどもちろん例外はある、ひどい殿様や代官はそりゃ中にはいただろう、だけど江戸が360年も続いた背景には圧倒的な社会秩序つまり信頼関係がなくては成り立たない。

江戸時代をパラダイスだと言うつもりはない、問題のないコミュニティなど幻想だ。でも我々の先祖はその時代時代の常識や思想や人情を踏まえてもっとも優れた社会構造を生み出してきたのだと、肯定的には捉えたいのだ。

長くなってしまったけど、要するにもうちょっとバランスのよいイデオロギーを教育委員会自体が持たないことにはこの国の将来が不安で仕方ない。

『ウロボロスの純正音律』竹本健治

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また竹本健治。そう、なんだかんだ言ってすっかりはまってしまった。
これはまあ、ジャンルは本格ミステリーということになるかな。ただ推理〜トリックを楽しむのではない。

本書は分厚くて読了に2週間近くかかったが、読みたくなる要因は推理小説という形を借りて盛りだくさんに押し込められた雑学。

題名にもなっている「純正音律」というのは現代の平均律以前の昔の音階。我々が良く聞くドレミファソラシドは平均律というあまたある音階のひとつであって、中世では様々な音階が使われていた。
なぜかというと音階というのはどう分けてもどこかに無理が出て何らかの妥協が必要になるのだとか。

まあ、ピアノの音に慣れ親しんだ我々には現代の音階にどんな妥協があるのか信じられないところだろうけど、かといってそれを詳しくここで語るのも面倒なのだけど。とにかくそんなわけである時代の音楽では我々には聞き覚えのない不思議な和音が響いていたことになる。

ああ、そういえばギターでも完璧なチューニングは無理だ、元来どこかをごまかすようにできている。以前ピアノの調律士さんも言ってたな「むしろほんのちょっとのズレが耳に心地よい」とか。
ちなみにギターでも「バズ・フェイトン・チューニング」というのがあってギターの指板を微妙につくりを変え微妙に違う音程にすることでものすごいきれいな和音を奏でられるらしい。そのかわりアルペジオで弾くと気持ち悪さがあるとか。

上台仮名遣いというのも面白かった。万葉集以前の日本語には母音が8つあって、みな知ってる5音のほかに「い」と「え」と「お」にそれぞれ中間音のようなのがあったんだって。古事記などでははっきり分けて使われてたらしい。じゃあ英語っぽかったんじゃん。

陰陽道についても囲碁についても様々に薀蓄が語られて、知識欲を満たすという目的にはもってこいの一冊だった。ただし、思い切り広げられた知識の割にはストーリーはそれほどでもないのだけど。

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